世界を変える方法

2010年。

当時の俺は死んでいた。

いや

 

正確には自分には生きていく価値などないと思っていた。

 

35年ローンのマイホームと嫁、子供2人を抱え

田舎の工業団地にある外資系工場に3勤交代制で働いていたが

まったく自分には不向きな仕事であったがために

仕事をすればミスをしてしまう。

 

確かに俺は普通以下。

なにかとりえがある訳でもない。

 

かといって家族を思えばこの会社にしがみつき辛くても

耐えて、耐えて

何か趣味でもみつけて気を紛らわすしかないと思っていたが

6年目のある日ストレスに耐えかねて

通勤時に意味もなく涙が止まらなかった。

 

当時37歳、いい年こいたオッサンが・・・

悔しくて自分の無力さと情けなさに

 

 「いつ死のうか・・・」

 

としか 考えられなかった。

 

嫌味な上に俺を目の敵にしてくる年下の上司たちの嫌がらせは

さらに仕事のミスを誘い、メンタル崩壊による悪循環は加速していった。

 

そんな毎日の中、一年かけて完了したプロジェクトがひと段落した。

 

もうだめだ・・・

 

いくら愛する家族とはいえ、俺がこのままダメになったら

みんなが生きていけなくなってしまう。

 

交代勤務経験者はわかるかもしれないが、不規則な勤務の為

普通の生活サイクルの人間との交流もなくなってきてしまう。

 

なので俺は自分を変える何かを求めて

今までに経験したことのない事をしようと決心した。

 

そしてそれを行動に移して世界を変えることができた。

 

つづく。